
母から娘へ受け継がれた、いつもの味にほっと一息
モーニングからランチ、アフタヌーンカフェまで気軽に立ち寄れるくつろぎの空間
のどかな田園風景の中にポツンと佇む喫茶店「喫茶のぶ」。村の皆さんの集いや、仕事で通りがかるビジネスマンやトラックドライバーがひと息入れる憩いの場所としても愛されるお店です。店内には喫煙室を完備しており、愛煙家にも喜ばれています。
開店は早朝6時。店内は、朝早くから出勤前のお客さんですでに賑わっています。モーニングの人気の秘密を伺うと、「選べることかな。トーストやおにぎり、ゆで卵や目玉焼きなど自分の好きなメニューをカスタマイズできるんですよ。自分のお気に入りのある方や、その日の気分にあわせて変える方もいて、楽しんでいただけているのかなと思います。」
ランチのイチオシは、1日限定20食の「日替わりのぶランチ」。魚と肉どちらも食べることができるうえに野菜もたっぷり。栄養バランスが考えられた満足度の高いメニューです。「お野菜はたまにお客さんがご自身の畑でとれたものを分けてくださったりすることもあるんですよ!」と店主。地域のみなさんに親しみを持って迎えられているお店であることが伝わってきます。
母が創り上げた憩いの場を受け継ぐ
お店のオープンは昭和55 年。折しも時代は喫茶店ブーム。先代のお母さんが、「この地域には喫茶店がない。」と思い立ち、ご自身の飲食店経験を活かし開業しました。
長年地域で愛されてきた喫茶店でしたが「母親が高齢になり、お店をどうするのか家族で話し合いました。このお店は私が3 歳の頃に始まりました。お店とともに育ち、私にとってはあることが当たり前だったので、このまま母親が引退してお店がなくなると思うと寂しくて。」それまでスポーツ用品の営業でお勤めしていた店主ですが、二代目として引き継ぐことを決意し退職。令和2 年に店舗を改装して、明るい木目調豊かなくつろぎの空間の「喫茶のぶ」を新装オープンしました。
「のぶ」という印象的な店名の由来は、「祖父のあだ名が由来です。そこから父と私の姉の名前にも受け継がれています(笑)。私が引継ぐときに、店名を変えようかという話もありましたが、脈々とつながる我が家の歴史を考えると、そのままで同じ店名で続けることに決めました」
できたての手料理が一番の自慢
お食事メニューには、あつあつが嬉しい鉄板のイタリアンスパゲッティ、食べ応え抜群のとんかつ定食やカレーライスなど、喫茶店ならではの定番が揃っています。特に鉄板メニューに思い入れがあるとのこと。「鉄板ってあつあつで食べることができるし、なんだか美味しく感じませんか?やっぱり皆さんに美味しいって思って食べていただきたいですから。」
「どの料理もなるべく手作りで提供することを心掛けています。また、注文が入ってから調理するので、できたてを楽しんでもらえるのも自慢かな!」と店主。小さなお店ならではの温かいおもてなしの気遣いが心もお腹も満たしてくれます。
午後のティータイムでは、ドリンクの料金のみでシフォンケーキやパウンドケーキなどのデザートも付くうれしいアフタヌーンティーサービスもあります。もちろんスイーツも店主の手作りです。
地域に愛され続ける喫茶店を目指して
飛島村でも高齢化が進み、お店を閉める人が増えています。「私のように継ぐ人が少なくなって、馴染みの店がなくなるのは本当に残念。人が集える憩いの場がなくなってしまわないように大切に続けていきたいです。私が70歳になるまでお店を続けたいです!」と明るく話してくれました。
母から娘へと受け継がれた地域への思いやりと、温かく優しい雰囲気があふれる「喫茶のぶ」。明るく元気な店主とできたての手作り料理を楽しみに是非訪れてみてはいかがでしょうか。