匠の技と東濃檜が生む、高品質の住まいを百年先へ

「地道」に家づくりと向き合う百年企業

幾千の企業が時代とともに移り変わる中、社会の変化や戦禍を乗り越えて事業を継続する百年企業。そんな選ばれし長寿企業が飛島村にあることをご存じでしょうか。

明治40年の創業以来、100年の時を越えて、飛島村を拠点に事業を展開してきた「渡邊工務店」。地域に根ざした工務店として家づくりのお手伝いをし、木造住宅を中心に愛知・岐阜・三重で年間120棟を手掛けるまでに成長しました。

ここまで長い歴史を刻んでこられた理由を、企画室 宜野座さんはこう語ります。「ただただ地元に貢献したいと、地道にお客様第一主義を企業理念として、どんなことにも真摯に対応し、お客様に向き合ってきたことが信頼につながったのだと思います」。宜野座さんが他には思い浮かばないと言った「地道」という言葉が企業姿勢の根っこにある。それが渡邊工務店さんが時代を越えて選ばれてきた理由であり、現代にも通用する強みとなっています。

もちろん、伝統にあぐらをかくことなく、「設計では提案力、デザイン力を磨き、工事では品質をさらに向上させること、それが今の目標です」と、さらなる高みを目指す努力を続けています。「住まいは多くの人の手で造りあげられるもの。時の移ろいにより、人が変わり会社が変わり、それが品質に影響します。だからこそ、私たちは変化に影響されることなく、品質の向上や維持につながる万全の体制を構築していきたいと考えています」

東濃檜の無垢材で築く、強く美しく快適な住まい

そんな渡邊工務店さんが木の家づくりで大切にしているのは、「地元で採れる最高の素材を使うこと」。建材となっても生きて呼吸を続ける木は、季節に応じて収縮・膨張を繰り返します。そのため木造住宅には、その土地で育った木をその土地で使うことが大切と言われます。そこで渡邊工務店さんでは岐阜県産の「東濃檜」を主な建材とし、柱や土台などには無垢材を採用。高密度で耐久性に優れた東濃檜を使うことで、住まいの骨組みに高い強度を実現しています。

しかも渡邊工務店さんでは、中間業者を通さず、製材所から直接木材を仕入れることで品質管理も徹底。同じ檜でも良いものを選別し加工しているからこそ、品質のグレードが違うのです。「無垢材を使った家は自然に湿度を調整し、長く快適に住むことができます」と宜野座さんが語るように、無垢材は機能性・耐久性に優れて長寿命。その特有の香りや肌触りでも、住む人の心を穏やかに包みこんでくれます。

また、渡邊工務店さんが他の工務店と大きく違うのは、「内装や家具の造作も得意なこと」。壁面の仕上げやダイニングテーブル、ベンチなどの造作家具も天然木を使用して、お客様の希望に合わせてオーダーメイドでつくることができます。製材所から仕入れた一点ものの天板などを選び、オリジナルで作り上げるため、唯一無二の作品となるのも魅力です。「家具も家の一部です。長持ちする良いものを使うことで、三世代にわたって愛される住まいを提供したいと考えています」

匠の技を未来にも継承するために

高品質をうたう渡邊工務店さんですが、その自信は専属の大工職人を抱えていることにあります。若手大工が7年間の修業期間を経て一人前となる制度を整備し、技術を身につけた大工さんは、独立後も同社のプロジェクトに携わり続けます。この独自の仕組みにより、磨き抜かれた匠の技が途切れることなく次世代に受け継がれ、渡邊工務店の家ならではの美しい仕上がりにつながっています。

さらに、自由設計の住宅は完成後、全棟「出来栄え検査」を実施。社長をはじめ、設計・工事・営業のスタッフが一堂に会し、施工の品質を細部までチェックします。「お客さまに安心して引き渡せる物件であることを確認すると同時に、技術の向上につながる情報を共有する場でもある」と宜野座さん。手間と時間を惜しむことのない丁寧な仕事ぶりで、多くのお客様の信頼を得てきたことが伝わってきました。

渡邊工務店さんはその技術力が認められ、名古屋城二之丸庭園の茶室や白鳥庭園の茶室「清羽亭」、上野天満宮「晴明殿」など、文化財の移築再建、数寄屋・寺社建築の工事にも携わってきました。こうした建築を手がけた大工さんが、自分の家を建ててくれるかもしれないと思うと、住まいづくりの夢がますますふくらみます。

木材を扱う高度な技術力は、SDGsの観点からも今後ますます必要となってくるはずです。宜野座さんはそうした時代のニーズも見据え、「クリニックや学校などの大型木造建築、古民家再生やリフォームなどへのPRも強化していきたい」と展望を語ります。

さらに、中小企業ならではのフットワークも変わらず大切にしていきたいと宜野座さん。「例えばコンセントの不具合などちょっとしたことでも、ためらわずにご相談ください。家や建物に関することであれば、どんなことでも気軽にお声がけいただければ嬉しいです」

家づくりに関する匠の技とお客様へに真摯な姿勢を磨き続け、これからも地域に根ざして生きていく。渡邊工務店さんの家づくりに対する揺るぎない想いは、飛島村で今後100年先も受け継がれていくはずです。

Movie

戻る