昭和の懐かしい洋食屋さんで、名物の焼きとんかつを満喫

創業30年超、遠方からも愛される洋食店

「キッチンむらかみ」は、平成6 年にオープンの洋食屋さん。店主は、名古屋市にある老舗とんかつ店をはじめ、さまざまな洋食レストランで修業を積みました。45 歳の時に、周囲の勧めもあってここ飛島村に自分の店を開きました。

「店を始めたときは不安でしたね。三年は苦労すると思っていました。でも、実際に営業してみるとお客さんがたくさん来てくれて、本当に感謝しています」と当時の様子を振り返ります。

名物の揚げない「焼きとんかつ」

当店自慢のとんかつは、油で揚げるのではなく、鉄板の上でじっくりと焼き上げる〝焼きとんかつ〞です。豚肉は、肉の旨味が特徴的な鹿児島県や群馬県産のものを使い、焼きの香ばしさと軽やかでさっぱりした食感が楽しめます。「豚肉にまぶすパン粉は、注文を受けてから付けて焼くようにしています。それが、いつ来ていただいてもお客様に美味しく召し上がっていただくこだわりです!」と店主は語ります。

初めてのご来店ならば、「エビひれコンビ」がおすすめ。食べ応えのある太身のエビフライと、焼きヒレカツの両方が味わえます。

さらに、大人気で自慢の一品は手羽先です。コショウの効いた濃いめの味付けで、鶏肉の旨味がぎゅっと詰まっており、おつまみとしてもおかずとしてもピッタリ合います。そして、店主が秘かにおすすめするのは、「牛肉のたまり焼き」。お値段は他のメニューと比べて少しお高めですが、130gのヒレ肉をじっくりつけ込んで焼いた牛肉の旨味を堪能できる大満足の一品です。

店主の人情が伝わる味

お客さんは、地元の常連さんに限らず、口コミやSNS を見て遠方からご来店される方もみえます。さらにビジネスマンや友人同士、ご家族連れまで幅広い年齢層に支持されています。「私を育ててくれた両親と、お店を育ててくれたお客様に感謝の気持ちでいっぱいです。ただ、母は店を開く一年前に他界してしまったので。この店を見せたかったですけど…」と、このお店の歴史を振り返る時、店主は何度も「感謝」という言葉を口にしました。その思いは、料理にも表れています。昭和の懐かしさと店主の人情味あふれる自慢の洋食メニューの数々を是非お楽しみください。

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